クライマーズが届いたので

日々のできごと

先日、クライマーズが届いたので熟読して気になったことを深堀ってみました!
今回はスピードクライミングについて、もちろん今まで観てきたし、数回の体験は有るけども、語れるかと言われると基本的なこともよくわかっていないかも…
ということで以下長くなりますが書いてみました。

・スピードクライミング

東京オリンピックの追加競技として初めて選ばれたスポーツクライミング。コンバインドとして三種複合競技としての開催が決まり、スピードクライミングが日本にも広がってきています。今回のクライマーズでもさらっとトモアスキップの文字が出るほど。でもそもそも「トモアスキップ」で何、ということでスピードクライミングについて改めて調べてみました。

新しい競技と思われがちなスピードクライミングですが、その歴史は古く、W杯で見ると現在の決まったルートを登る形式(レコードフォーマット)とは異なり大会ごとに異なるルートを使用する形式(クラシックフォーマット)で、ボルダリングより一年早く1988年にはすでに開催されています。

そんな歴史があるスピードクライミングですか、日本で施設ができたきっかけは東京オリンピック。2016年8月4日スポーツクライミングが追加種目の決定を受けて、同年10月23日に岐阜県安八市に日本初のIFSCの規格に準拠したスピードクライミングウォールが完成しました。

現在(2021年7月9日時点)、日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)公認のスピードウォールは9施設、またJMSCA公認施設ではないですがスカイピアあだたらアクティブパーク(福島県)やクライミングジムGIRI.GIRI(東京都)などスピードウォールのあるクライミングジムもあります。

スピードクライミングのムーブ

ムーブについて触れる前に、課題について少し深掘り。レコードフォーマットの課題はフォンテーヌブローの開拓者でもあり、国際ルートセッターでもあるフランスのジャッキー・ゴドフが2000年代初頭にデザインしたもので、高さ15m、95度のフェイスに20個のハンドホールドと11個のフットホールドがつけられています。

このホールドのほぼ全てを使うものが「標準ムーブ」。もっともオーソドックスなムーブです。スピードクライミングには大きく分けて「標準ムーブ」の他、リーチを生かしてホールドをとばす「リーチムーブ」と直線的なより短いルートで登る「レザムーブ」の3種類があります。

それぞれの特徴は以下の通り、

・標準ムーブ

 細かく刻んで登っていくため、手がホールドから離れている時間が少なく、安全でローリスクな登り方

・リーチムーブ、レザムーブ

ホールドを飛ばすことで時間のロスがなくなるが、ホールドを取りに行くとき、一瞬、手が壁から離れる状態になるハイリスクハイリターンの登り方。
「レザ」は2017年に5.48秒の世界新を記録したイランのレザ・アリプールの名前から。レザ・アリプールは第4ホールドをとばし第5ホールドを飛びついて取っている。

「トモアスキップ」はこのレザムーブと同じようにあるホールドをとばし飛びついてホールドをとる動きのことで、「トモアスキップ」では3番フットホールドを使わず、さらに4番ハンドホールドも飛ばして、まっすぐ上に登ります。

このようにホールドをダイナミックな動きでとばして取りに行く動きには
「マルチンスキップ」
(11番ホールドを両手で持ち、12番を取りに行かずにとばして、13番に右手を出す。ポーランド出身の2016年のW杯を優勝したマルチン・ジェンスキーに由来)
「サブリ・サブリ」
(14番を取りに行かずに飛ばし、15番を取りに行く。インドネシア出身のサブリ・サブリに由来)

などもある。

結論

今までは誰のタイムが何秒って観方しかできてなかったけど、調べれば見方が変わってくる。誰でも見て楽しめる競技だけど、ある程度知識があるとより楽しめるよねって話でした。